呼吸器

COVID-19と胸部CT

ポイント

  1. 症状発症0-2日のCOVID-19患者では胸部CTが約半分が偽陰性

retrospective試験
中国の4施設の有症状のCOVID-19患者121人
 データがある94人の症状出現から初回のCT検査の関係性を解析
 初期:0-2日 36人
 中期:3-5日 33人
 後期:6-12日 25人


初期の群では最初のCTでは56%が正常だった。
 つまり症状出現0-2日目に胸部CTを撮影して正常でも半分は偽陰性ということです。
 3-5日の患者で正常なCTは9%、6-12日目の患者では4%と下がります。

胸部CTで両側性の異常が診られるのは
 初期28%、中期76%、後期88%と経過とともに頻度が上がります。

患者の平均年齢は45歳
発熱や咳嗽などの症状も初期は半分程度しかみられません。

やはり浸潤影のみというものは珍しく2例しかありません。
22%はCTは正常です。

このような丸いすりガラス影がみられることが典型的です。

ポイント

  1. 症状発症0-2日のCOVID-19患者では胸部CTが約半分が偽陰性

〈参考文献〉
Bernheim A. Chest CT Findings in Coronavirus Disease-19 (COVID-19): Relationship to Duration of Infection. Radiology. 2020 :200463. PMID: 32077789.

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guni
総合内科と内分泌代謝科で修行中。日々勉強したことを投稿しています。 皆様の参考になればと思います。役に立ったらシェアをお願いします。間違いがあればご指摘下さい。 臨床に応用する場合は自己責任でお願いします。